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暮らすように旅する

過日、facebookグループ「一人旅、シニア、国内」に参加した。今日現在2.7万人が参加している人気グループである。同年代の参加者が多いためだと思うが、同感する内容の投稿が多い。

先ほど目に付いた投稿「どうやら私は軽く途方に暮れる旅が好きなようだ...」が気に入った。特別にコメントが多く、投稿者もこまめに返事している。じっくり読んでコメントしようと思うと、新規投稿があって画面が消えるというFB障害に出くわし当該記事を見失ってしまう。再表示できるようここにメモしている。

投稿者は「暮らすように旅をして、旅をするように暮らしたい」 という。同感である。この人は100日も旅することがあるようで、確かに暮らすように旅をしているようだ。私もそうしたいが、外食が続き、動脈硬化、高脂血症、高血圧が進行するのが心配である。

数週間、部屋を借り自炊をして、そこを拠点にあっちこっち旅する生活をすると「暮らすように旅する」ことになるのかもしれない。

投稿者は一ヶ所に最低一週間は滞在するといい、「30,000円の部屋に一泊するより1000円の部屋に30泊する旅をしたい」という。素晴らしい旅のスタイルである。

「旅」とは「家を出て 遠きに行きて 途中にある事」〜大槻文彦の我が国最初の辞書 言海(Google Books) 〜と投稿者は紹介している。

これを文字通り受け取れば、私の壮年期(海外駐在以後)の仕事人生は「旅」だった!年間100〜200日は出張でホテルに滞在して仕事をしていた。まさしく「家を出て 遠くに行きて 途中にあった」からである。

ただ、それは結果に過ぎない。投稿者が「我武者羅に働いたご褒美に、フリーになったいま思いっきり旅をしたい」と思う気持ちには共感するが、私には我武者羅に働いたという思いはない。ただ楽しかったと思い返せるのは幸せなことである。

見知らぬ土地に行き、見知らぬ人に会い、見知らぬ自然と文化に出会うことは楽しい。その意味では、仕事人生の時も、ぶらり旅を楽しむ今も同じなのかもしれない。