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房総半島の旅

 房総半島の旅も終わりに近づいた。そもそもは房総半島とか上総とか南総あるいは安房国(阿波国とは違う)は、どの範囲を指すのかよく分かっていなかった。房州という呼び方もある。鉄道やバスの路線も覚えるのにも苦労した。

鎌倉や横浜から東京〜成田空港に向かうときに利用する横須賀線〜総武線〜成田線はある程度分かるが、内房線や外房線は乗った経験がなく、土地勘がまったくなかった。旅をすると言っても、どこへ行けばよいのやら?

毎日毎日、旅の行く先と宿を決めるのに時間がかかった。土地勘が働かないと、どこに数日以上滞在して、暮らすように旅すればよいのかさえ分からない。その結果、行きつ戻りつしたり、滞在1泊だけで移動が多かったりした。三泊以上したのは、八幡宿、木更津、館山だけだった。🗓️12/23 外房線列車内にて

12/24(水) 雨 ベローチェ幕張にて

移動中の電車の中で記事を書き出したが、中断したままだった。上総一ノ宮に参拝したあと、銚子へ海岸線に沿って移動するか、それとも内陸を旅するか迷った。

大原に戻り、いすみ鉄道の旅をする選択肢もあるが、いすみ鉄道は昨年の脱線事故の復旧作業中で2年後まで運休中(代替バスあり)である。途中下車の歩き旅を楽しみたい路線であるが、菜の花の季節に旅するほうがいいだろう。

銚子までの海岸線は九十九里浜である。刑部岬までの徒歩距離55km、路線バスはないようだ。※観光案内所が閉まっていて訊けなかった。ネット検索で知ったが、九十九里浜は、いすみ市の太東岬から旭市の刑部岬まで66kmにわたる日本最大級の砂浜海岸である。

三日前行く先を探してググると"名所"がいくつか表示されたが、ピンときて訪ねたい候補が見つからなかった。適当な宿も見つからなかった。一番手ごろでお得なホテルがアパホテル東京ベイ幕張だったため、九十九里浜〜銚子は「下総の旅」として次回の候補にした。

館山

案内板『蛭ヶ島由来』を読むと、伊邪那岐命、伊邪那美命に始まり、蛭子〜エビス〜事代主命(大国主命の子)〜エビス(水死)〜恵比寿信仰へと発展した歴史的経緯を理解できる。

千葉県の旅

神奈川県民の私にとっては、千葉県は近くて遠い地域である。通勤圏が新橋〜東京だったから、千葉に行くのは総武線や京葉線を利用するものだと思ってきた。房総半島の各所に旅するのも千葉経由で内房線や外房線で行く。若い頃、房総半島の海水浴場には車で行った。記憶にある御宿海水浴場まで、当時は四時間以上かかった。いまGoogleマップでルートを検索すると、横浜駅から東京湾アクアライン(有料1690円)経由で1時間36分しかかからない。日帰り旅が可能になっている。

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