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歴史と文化の散歩道

▶東京散歩地図 https://bit.ly/3I7NVne

田園調布自由が丘

歩き旅

青春18ぶらり旅を始めてから十数年が経つ。当初は隔月に往復するようになった横浜~奈良の区間での途中下車の旅だった。奈良に帰るときに東海道線~関西本線を頻繁に利用し、車窓を眺め気に入った駅で途中下車をして駅周辺をぶらりと散策する…そんな勝手気ままな旅だった。日本全国どこでも五日分定額(11500円)で普通列車が乗り放題というJR季節割引きっぷ「青春18きっぷ」を知ってから、これを利用して本州を中心に西に東にと旅した。この切符に因み、無計画にぶらりと旅するので「青春18ぶらり旅」と呼んだ。

この切符の発売期間(春夏冬)以外でも旅するようになったので「青春ぶらり旅」と称し、さらに日帰りで近郊の駅からぶらりと歩くことが多くなってからは「ぶらり旅」あるいは「歩き旅」と呼ぶようになった。大病を患った2017年以後は、鎌倉など近郊を日帰りで旅することが多くなった。旅というより日常の散歩の延長のようなものであるが、あえて旅というのは必ず何らかの発見があるからである。

散歩と散策と旅

私にとって散歩は自宅周辺の同じような道を日課のごとく歩くことである。時間的には小一時間が手頃で、ちょっとした気晴らしである。健康のために歩くとか万歩計をみて一日1万歩を目安に歩くといったことも散歩のうちかも知れない。それは日常的なことで、決めたことを決めたようにというのは私の好むところではない。近所を歩くときでも、歩いたことのない道を選んで歩くのが好きである。そうすると結果的に何らかの発見が必ずある。こんなところに神社がある、祠がある、道祖神があるといったことであり、梅や桜が咲いていたり、ツツジやアジサイにであったり、名も知らぬ路傍の花々に出会ったりする。それが楽しい。先人が生きた証を見つけたり、生きとし生きるものの息吹を発見する喜びがある。こういう発見のある歩き旅を私は「散策」と呼んでいる。散歩は旅ではないが、散策は小さな旅である。その違いは新たな発見があるか、歩く喜びがあるか、非日常の世界に触れられるか…なのかも知れない。

こんな散策も毎日のように歩き回っていると新たに行くところがなくなってくる。さて今日はどこへ行くか?…と考えるのは面倒でもある。なので電車に乗って思いついた駅で降りて、そこから歩くことが多くなった。鎌倉の隣の逗子から東西南北に歩く。思いつかなくなったら今度ℋ衣笠から東西南北に歩く。そうやって、次は浦賀、久里浜、三浦海岸、さらに各駅からバスに乗ってあちこちへ行って歩いた。それが昨年の冬から春先までで、二カ月で30回以上三浦半島の各地を訪ねた。これはたんなる散策を越えた「旅」だと思っている。私の思いの中では、歩くことが中心なので「歩き旅」である。

都会を歩く

歩き旅をしていると、歴史と自然と文化の発見がある。それは舗装された都会を歩いてもある。「歴史探訪」という熟語(カナ漢字変換の辞書にない)があるが、それを目的に旅をするわけではないが結果として知らなかった歴史に触れることが多い。様々な自然や文化(土地の人から聞く話も含む)に触れることも多い。私の旅の目的を聞かれたら、「歩くこと」だが、都会の舗装路ではなく、土草岩の道を探して歩くことというのが的を射ているかもしれない。木の根が張っている山道や落ち葉に覆われた脇道に出会うとうれしくなる。山歩きが趣味だった青春時代に培われた習性なのだろう。

都会生活をしていると、土草の道に出会うことは滅多にない。この二カ月は東京都内を中心に歩いてきた。有楽町~日比谷に出かける機会があって、20代を過ごした馴染みの街を思い出し、暮らした街周辺、遊んだ街などへ出かけている。土草の道はほとんどない。自然公園と呼ばれても、公園内の遊歩道は整然と見事に歩道されている。東京都は財政豊かなんだと実感し感心するほど都有地は整備されている。

歴史と文化の散歩道

東京都が「都内に残されている歴史的・文化的資源を系統的に結ぶ散歩道として、昭和58年から平成7年にかけて整備」した道がある。しかし、「整備終了から20年以上が経過し、標識等のの劣化や、周辺環境の変化により、観光客に誤解を与えるおそれがある」という理由で、維持管理しなくなった。とはいえ標識類はあちこちに残されている。2006年発行の案内コース23ヵ所の案内(pdfファイル)が残されている。▶https://bit.ly/3y2qVBh

旧鎌倉街道の痕跡を探して歩いているときに気がついたが、事前に調べることがほとんどないので忘れていた。先月から都内の思い出の場所を選んで歩いていて、またこれら標識類にたびたび出会うようになった。歩きたい場所をすぐに思いつかなくなったので先週から、この「歴史と文化の散歩道」を参考にすることにした。候補地、経路をメモしていく。

この散歩道とは別に東京都福祉保健局が運営する「Tokyo Walking Map 歩くと出会える!あたらしい東京」があった。見所に必ず「銭湯」があるのが特徴である。政治家の利権が線当組合にまで及んでいるのかと疑ってしまうが、グーグルマップが掲載されているので利用価値が高い。▶https://bit.ly/3OQ0tBC

他にもネットには様々な散歩コースが掲載されているので歩く場所が思いつかないときは前もって調べる。

〔参照資料〕
▶歴史と文化の散歩道事業について 令和2年(2020)3月25日
▶歴史と文化の散歩道 全23コース詳細マップ | 東京散歩地図
▶歴史と自然を感じながら名所をめぐる江戸散歩コース~東京都福祉保健局
▶東京のお江戸をめぐる散歩コース50―江戸の歴史が蘇る上手な歩き方 – 2008/1/16
▶東京・江戸散歩 おすすめ25コース 鬼平の舞台から新選組ゆかりの地まで (PHP文庫)


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