※2019年1月 👣冬の旅2019からの帰途、三島駅で下車し山中城跡~箱根峠~平安鎌倉古道を歩いた。その時の記録がGoogleマップ👣「箱根路」に残っていた。その凡例に書いたメモを下記に転記する。これに続いて最近の箱根路の記録を書いておく。
2019/01/28
三島から箱根越えの道は、時代を追って三つあった。足柄路(奈良時代)、箱根路(平安鎌倉時代)、旧東海道(江戸時代)である。2019年1月28日、鎌倉古道探索の一環で、「推定平安鎌倉古道」を歩いた。沼津で徳倉山に登った後鎌倉に戻る予定だったが、東横インのポイントがあったのでもう一泊した。どこに行くという当てもなかったが、昨年暮れに鎌倉古道を歩き、ネットで目にした「平安鎌倉古道」なるものを思い出した。
観光案内所で訊くと、一枚パンフレットをくれた。ここ数年に作成されたようだが、例によって方角も距離感もでたらめなイラストマップで、歩く人間には役に立たず危険でさえある。このマップだけでは歩けない。諦めようとしたとき、QRコードが目についた。スマホで読み取ると、Googleマップだった。歩いたルートとウェイポイント説明があった。これがあれば大丈夫かもしれないが、13.6kmも歩けるか心配だ。
もう一つ、「箱根旧街道」の案内マップももらった。こちらは三島から元箱根に向かうバス道に沿っている。旧東海道も残って整備されているようだがバス道も歩くそうだ。ホテルで両方のイラスト図を見比べ、距離や時間を推定して検討する。とりあえずバスで山中城跡(旧街道の途中)まで行き1~2時間過ごして次のバスで箱根峠に向かうことにした。それまでに、「古道」にするか「旧東海道」にするか決めればよい。
箱根峠まで行くときは「みしまるきっぷ」という限定区間乗り降り自由の切符(一日900円)のほうがお得である。しかし、始発時刻には切符売り場が閉まっていた。バス車内でも買えない。乗車前日に買っておくしかない。
始発7時15分発の元箱根港行きに乗車した。通学の小学生が5人乗っただけで、一般客は私一人だった。山中城跡バス停で下車し、城跡を約2時間散策した。山中バス停で9時46分のバスに乗って箱根峠で下車。箱根旧街道 茨ケ平で案内図を見て思案した結果、鎌倉古道を歩こうと決めた。芦ノ湖カントリークラブの南端に沿って道は西北へと続く。
箱根峠から3.3km、1時間ほど歩くと、「平安鎌倉古道」入口がある。スマホに取り込んだGoogleマップのルートを頼りに歩く。鎌倉古道らしきところは少なく、尾根道ではなく谷筋のところもいくつかあった。尾根筋で幅4~6mの台形の直線的な鎌倉古道の遺構が見つかっていないので、「推定~」といっているのはもっともだと思う。「推定平安鎌倉古道」の石碑の裏面には、昭和50年3月の日付がある。40数年前に推定された道ということだ。
山神社まで山道を歩く楽しみを味わったが、ここから道は舗装路になり、三島駅まで延々と2時間30分歩くことになった。箱根峠から三島駅まで16km、6時間の行程だった。
山中城跡~箱根峠~鎌倉古道~三島駅まで全歩行距離は約20kmで、歩数計は4万歩を越えた。青春ぶらり旅で最も長く歩いた一日になった。
〔追記〕2023年12月3日
先月から何回か首都圏に残る旧東海道を辿りながら歩いた。ほとんどが舗装路で昔の風情を感じる場所は少ないが、史跡の案内が整備されており、案内板や石碑を辿って昔を想像するのも一興である。歴史と文化を学ぶことができるので、歴史好きにはお勧めである。
過日、小田原から湘南海岸に沿って三浦半島南端までほぼ歩いた記録「📝湘南ぶらり旅」を投稿したが、今回は旧東海道の道に沿ったぶらり旅を記録する。10年前から始めた青春18きっぷの旅で最も多く利用したのが東海道本線で、少なくとも数十か所は途中下車して歩いている。旧鎌倉街道と同様に旧東海道(五十三次の宿場町)も何カ所か歩いている。旧東海道を日本橋から京都まで歩く人もいるが、私の旅のスタイル(バス道、舗装路を歩くのは避ける)とはちょっと違う。
思い付きで歩き、その時々にGoogleマイマップに記録しているので地図がばらばらになって、整理できていない。東海道本線途中下車の旅と旧東海道五十三次、箱根路、東海道の旅、首都圏の日帰り旅などと重複があったりする。宿場町を挟むような歩き旅は「東海道五十三次」に記録しようと思う。東海道本線の旅からは索引でリンクするようにする。本記事ではその一部である「箱根路」あるいは「箱根旧街道」と呼ばれる古くからある道を中心に記す。