朝、ホテルの窓から小高い山とお寺の甍が見えた。雨上がりで山の端に霧がかかって見えにくかったが、その右手に桜並木が見えた。スマホのマップで調べると、長等山不動明王と長等公園のようだった。行先も決まっていなかったので、ホテルにリュックを預けて散歩に出かけた。
道行く旅人や地元の人に聞くと、音羽山ハイキングコースや自然観察の森があり、旧東海道の逢坂の関も近い。ハイキング姿の10人くらいのグループに出会う。訊くと、これから三条大橋まで歩くのだという。経路を調べると逢坂の関〜山科を経て三条大橋に至る旧東海道、約11kmなので楽々一日で歩ける。
彼らと別れ、一人自然観察の森へ向かう。山道を抜けると、桜の広場にでた。平忠度の歌碑があった。展望台に上ると眼下に大津市街地と琵琶湖が広がっていた。ここから数分下ったところに長等山不動明王があり、その下が長等公園になっていた。園内の桜が満開を迎え咲き誇っていた。
さらに数分下ると長等神社、ここでは早咲きの八重桜が満開で、金色の山門に映えていた。すぐ隣から三井寺に至る境内になるが、数年前に参拝したので、今回は見過ごして、別方向の琵琶湖疏水へ向かった。桜の広場で出会った地元の人が、疎水沿いの桜並木が満開で見ごろだと教えてくれたからである。
春爛漫の風情を堪能した後、相生の友人と連絡を取り、今夜のホテルを探し、午後の予定を立てるために、大津に別れを告げた。姫路行の列車に乗り、弁当を食べて空腹を満たす。友人にメッセージを送り、ホテルを探す。西明石駅手前で、手ごろなホテルの空き室があったので即予約し、西明石駅で飛び降りた。
チェックインを済ませ荷物を部屋に置いて散歩に出かけた。「史跡」他のキーワードで検索しながらぶらぶら散策した。帰り道、夕食を買って帰ろうと思っていると、Hotto Mottoの店があった。先月初めてHotto Mottoを知り、海鮮天とじ丼を買って公園で食べたが、おいしかった記憶がよみがえりまた同じものを買った。
💐https://bit.ly/4j2Lgg8